土 佐
山奥の年寄会談
自然に詳しい元炭焼と元山師が見た東北関東大震災〃
国 会
2011年3月11日午後、NHKテレビの国会中継を見ていた。
野党の意地の悪い小さなことの質問に長い時間を要するのに対し、与党の曖昧な答弁のくり返しがつづく、これじゃ時間と金の無駄。
今の国会は相手をこき下ろしの審議の場のようで、まるで子供の悪口の言い合いに似ている。
国民の代表としての品格がない議員が多い、その議員達の言っていることや、やってることを知れば辞めてもらいたい議員が大方だ。
野党の質問の大方の内容は、与党議員個人の誹謗中傷から質問の展開になっている、それに過ぎ去った昔の言葉尻を取り上げては追求をしている。
時は流れ、時代は変化して流れているのである。古いネタ探しの暇があるなら、国民が今、何を必要としているのか、その方を真剣にさがすべきだ、中央政治がこの姿、地方議員の県議、市議の資質はまだ落ちるぞ、これじゃ無党派が増えるのはあたりまえ。
今の政治は信用できん、応援したい議員がおらん、、品格がない、正義が見えない、田舎では政治の方向の反対を進もう。政府の言うことを信用しよったら、えらい目に合うぞ、 昔、親がそう言った、これが我々の本音である。そんな会話の最中に画面が変わった、2時46分を過ぎた頃であった。
津波の画面。
小船が流れる、見る見るうちに車が集まって流れる、大きな船が流れる、そして家が流れる、生まれて見たこともない画面に沈黙、、、大津波の巨大な破壊力の画面が続く、この現実をしばらく見つめた。
あの流れの家の中には人がいるぞ、逃げる間がないぞ、大量に死亡者が出るぞ、そう言いながら、、、、
次は高知市街地ぞ、これじゃ-これまでの訓練、防災用品の買い付け、学者の言うことはなんの役にも立たんぞ、地震の発生から30分ではみんなはよう逃げられん、1時間あっても大半は逃げ遅れる、助かる方法は、地震発生、津波と聞けば、最短距離で避難できる間近なビル、小高い場所に逃げること。
これまで訓練してきた避難場所にはこだわるな、身一つで逃げよ、防災用品なんか持つ間はない、そして車で逃げることは絶体いかん。車は捨てて逃げよ。
津波が静まってから避難場所に集まればよい、一番の問題は高齢者を津波からどう逃げさせれるかである。高知市街の低い街の住民の被害は 今回の東北関東大震災の被害に準ずるであろう。
次の南海地震は必ず早まる、今回の東北関東大震災の海底での幅200km長さ500kmの大規模の地盤の変動が起きて隣接の西日本の地盤に安定はない、、、、
以上が今回の東北関東大震災の災害から高知市民への教訓である。
政府の対応について
東京電力福島原発事故によって日本には、あまり利口な人がいないことを世界へ知らせた。
今回の災害では、菅政権のやることの全てが後手になる。
大自然災害には想定外とか、経験がないとか、そんなことは理由にならない、どのような規模の災害でも災害発生直後、直ちにやらなければならない手順がある。
菅政権は初期に真っ先に対応すべきことを事故発生後、6日7日目にやっと取り組んでいるのが現状にある。
自然災害では必要な物資は当初から政府保証でどんどん調達すべきだ、国民の同情支援には限界がくるので長くは続かない。
今の政府のやることは凡人が見ても、いかにもとろこい、やり方がわからなければ[ 南のお國は土佐の国、革命と自由の生まれた地][自由は土佐の山間より出ず]このような歴史のある土佐の山奥の年寄に聞きに来なさい、こじゃんと教えてやる。
東京電力福島原発事故について、外国からの参考意見、その指摘の中でも「チェルノブイリ事故の教訓がまったく生かされていない」東京電力の福島原発は電源装置がチェルノブイリのように原子炉の下にあり水害によって破壊される欠点がそのまま、、、この指摘は日本の原発全体に安全はないことを考えるべきである。
豪雨の多い日本では津波の災害だけではなく、豪雨による原発の電源装置の水没事故の危機がある。
東京電力福島原発事故から我が国の原発を見直し、水の豊かな我が国は渓流の落差を利用した小型水力発電の電源開発に国費を投入すべきである。
東京電力の記者会を見る度に感ずることは、凡人にはわかりにくい説明、この会社の社員はまるで役人のようだ。全体の総合指揮が取れるような頭の良い役員、社員はいないように見える。
記者会見場の記者の中にもいろんな記者がいて、こんな事態になにを聞きよるか、場所と状況をわきまえろ、と言いたくなる質問をする記者がいる。そんな質問が出るとNHKは素早く画面を切り替える。そのわきまえがあるのはNHK。
土佐の山奥の元炭焼と元山師から、、、、
土佐の山奥からは届かないかもしれないが、東北関東大震災の被災、避難者の皆様へお見舞いを申し上げます。
皆様、復興の希望をもって生きて下さい、生きていれば必ずいいことがある、それが人生です。
2011年3月23日
土 佐
山奥の年寄会談
要約 編集 杉本 武繁