第二章
行政癒着の真相を追う
「その一」 作:丈 武尺
今から24年ほどさかのほる。
女山東には客のもてなし手法のノウハウがある。気前の良い男勝りの、土佐のはちきん女とはまったく違い、昔の職場で身につけた上品な振る舞いの品格と女の武器を巧みに使って店の常連客の中から役にたちそうな男たちと親しくなることぐらいは容易なことで、その中には当時の市議会議員もいたと言う。
その氏は不動産業が有能で当時は土地価格の上昇期、土地の買収には金融機関が積極的に貸し出しが盛んな時期が続く時期に女山東は市議(iB市議)の仲介技量を巧みに使い、iB市議からの裏情報を早聞き公共計画の見通しのある物件を次々と先買いを続けて土地保有事業体を築き上げた。
女山東の先目の優れた先読みに県、市の公共道路や町作りの計画に女山東の関係する物件が次々と関係して公共事業の同意の取り付けの上からも工事への参加を優遇しなければ計画の同意の取り付けが難しくて困っている話しを何度も聞いたことがる。
つまり、用地補償と工事請負の両利益を企んだ有能な経営手法であ。
バブル崩壊期には高知で有力な女経営者が次々と経営破綻の続く中でも、この女山東は生き残った有能な経営手腕がある。
元幹部の退職社員は言う、今でも市の公共事業に業者癒着は続いている。これまでそれに取り組む議員がいない。
特に環境関係事業はマンネリで、随時契約が取れるから特殊な専用車もリ-スでなく会社で所有できる。
その筆頭の会社がこの女山東が社長の会社だとの噂、それについて市議の一人は、その業者はリストの上位にあるが、それがわかっていても今の議員はなぜか取り組む姿勢がないと言う。
次の市議選には市の公共事業の業者癒着の解明に取り組める議員を選出によって国政のように事業仕分けも必要。巷ではその声が多くなっている。
以前には女山東のグル-プ会社の社長が突然、不自然な自殺、一部の社員は、可愛そうだ、とは言いながら、その内面は語ろうとはしない。
「その2は次期市議選後につづく」
平成22年5月6日