基 礎 研 究 の 経 過

 

  研究テ-マの発想

 

 水を含んだ生木はよく燃える。大根は燃えない。なぜだろう。

この違いを解明すれば水の燃料化が可能になる。

 たき火の観察によれば燃焼温度の上昇で生木に含まれている水分と油質の反応によって燃えるガスの発生を確認。

 

基 礎 研 究

 

◆1975年(昭和50年)夏、「水と油の混合ガス化装置」を試作、フラスコに水とガソリンを1対1として電気コンロで加熱気化させ、その気体を加熱した混合ガス化装置を通過させた気体はオレンジ色の炎となった。

 

◆排気量1000CCの自動車の気化システムを改造、排気熱を熱源とした「水とガソリンの混合ガス化装置」を試作、初の自動車の実験に成功。(7月27日地元新聞に掲載される。) 

 

◆1975(昭和50年)年11月22日「水とガソリンの混合ガス化装置」の試作第2号自動車で高知県庁前を出発点に四国一周748km走行の公開実験に成功。

 

◆ 1976年(昭和51年)4月23日前年度に試作の小型の実験装置で水が燃える公開実験を実施。

 

◆ 1976(昭和51年)年9月、高知市大津木下584にスギブ科学研究所を設立。

 高知大学教授 理学博士 安井 隆次 教授をアドバイザ-に要請。

  専門大学卒5名の研究員で基礎研究を開始。

 

◆1977年(昭和52年)5月、高知市瀬戸534-27に研究所を移転。

 

高知では、基礎研究を1976年5月から1979年4月まで(約2年11ヶ月)実施した。

 

実験項目

(1) 水の混合を段階的に多くした燃焼試験640回

(2) 組成ガスの発熱量測定       350回(本番308回と予備実験42回を含む)

   (注) 測定の比較にはもっとも燃えやすい水素 (H2)の燃焼で99.6%の熱量計効率の燃焼をデータベースにした。

    JISの測定法で燃料の発熱量測定をやっていなければ、、

      一般には燃料の発熱量が99.6%以上の燃焼状態の炎の色はどのような炎なのか、その判断は難しかろう。

      炎は無色透明になります。

 

(3) 組成ガス分析           350回

 

(注) デ-タ分析によって水の低温反応が(200度から)明らかになった。

 

(4) 自動車の省燃費走行試験       60回

 

(5)基礎研究へ協力の国内大手企業

 

松下住設機器株式会社 住設機器研究所  (奈良県大和郡山市)昭和52年

 

東京三洋電機株式会社 足利事業所 技術部 (栃木県足利市)  昭和52年

 

(6)外部協力の国内大手企業 

 

豊田通商株式会社 機械総括部  企画課兼TTRプロジェクトチ-ム。 

(名古屋市中村区) 昭和56年

 

尚、高知の研究所を訪れた国内外の技術者は200名余り。

 

(注)台湾省では自動車の省燃費の非公開走行実験24回実施。(公開実験1回)

 

韓国では自動車の走行公開実験2回と小型実験装置によるLPガスと水と混合燃焼実験 1回実施。

 

以上