技 術 開 発

                                               

1979年(昭和54年)4月

  高知市瀬戸534-27スギブ科学研究所の基礎研究を終え実用化への活動拠点の事務所を兵庫県尼崎市塚口町5丁目1-3井原に開設

   

  顧問に井原 隆二 就任  [淀川製綱顧問 経営経理博士]

 

台 湾 省

 

1978年(昭和53年)12月25日の自動車走行公開実験の成功に続き1979年1月から水能有限公司(台南市富強路17-8)が開発に取り組み試作に成功。

 

◎ 続いて台湾省陸軍が自動車の走行試験、排ガス試験、馬力試験を実施。当時、台湾省陸軍の試験では数ある技術の中でスギブシステムのデ-タが第一位となっている。

 

韓 国

 

1981年(昭和56年)5月5日のソウル-釜山間の大公開実験の成功に続き自動車用省燃費装置の開発に(NESマ-ク)  INDUSTRIAL株式会社が開発に取り組み試作に成功、モニタ-車の走行試験が始まる。

 

国 内

 

1980(昭和55年)年7月

  名古屋市外西枇杷島町辰新田55-6

  研究開発所で自動車用省燃費装置とバ-ナ-の開発に取り組み試作に成功。

 

◎ バ-ナ-の開発中に実験によって[気体反応の加速方法]を発見、ノズル不要で粘度の高い燃料油のガス化に成功、さらに油1に対し水2の混合ガス化燃焼を可能にした。

 

1980年(昭和55年)11月13-14日 

  財団法人 日本車両検査協会 自動車試験場で、スギブシステムの自動車定置

  走行試験を実施。NO 500168-1

 

◎ 排ガスの試験方法、  10モ-ド法。   

◎ 燃料消費率試験方法、 TRIAS 5-2-1979に準じた。

 

1981年(昭和56年)2月9日

  工業技術院公害資源研究所で、(公資研依第55-65号)スギブシステムのバ-ナ-の燃焼試験において排ガス試験をクリア。

 

韓 国

1981年(昭和56年)6月20日

 ソウル市内でスギブシステムのバ-ナ- の試作に成功、公開実験を実施。

 

■ 1981年(昭和56年7月 

    韓国から スギブシステムのモニタ-車の不調の知らせを受ける。

 不調の原因は水の自動供給制御システムにあり、ノズルに水アカが詰まり水の低流量供給が不能となり、エンジンパワ-が著しく低下する。

 

台 湾 省

 

   経営面に問題を生じ、韓国からの報告を受けるまでは、技術的難題の公表をしなかったと言う。

 

■  直ちに水の低流量供給制御システムの開発を日本(滋賀県)のポンプメ-カ-に依頼したが、一ヶ月後、今の素材ではできないとの結論。

 

■  1981年(昭和56年)夏

  スギブシステムの実用化に向けて進めていた家電メ-カ-から次の説明を受けた。

 

今、冬期の灯油ファンヒ-タ-の新製品にスギブシステムの採用を提案したが、営業部から猛反対が出て採用ができなくなった。その理由は、現状に更に水の回路が加わればアフタ-ケアが無理。 スギブシステムの採用は時期早々である。

 

それまで基礎研究に関わった日本の企業、台湾省、韓国の技術者たちの誰もが自動供給制御システムの不調の報告を受けるまでは重大欠陥には、全く気づかなかった。

 

日本のポンプメ-カ-の結論を受けて技術者間で協議。

●  課 題

  (1)水に含まれている生命体の成長による浮遊物の処理対策。

  (2)水アカがノズルに詰まる解決策。

●  安全性が要求され、負荷変動の激しい自動車には、コントロ-ルが無理と判断。

 

 原因が基本発明ではなく、副次機構のために、欠陥の解決の見とうしがたつまで自動車への実用化を断念することで合意。

 

● 自動車の実用化のためには、未解決の課題は残ったが、基礎研究と多くの実験によって解明された内容から、自動車においては次のメリットの分野がある。

 

(1)大気の空気の取り込みが少なくても、水に含まれている酸素によるクリ-ン

燃焼が可能で、空気の希薄な高地でのパワ-ドロップを防げられる。

 

(2)エンジンパワ-のアップと省燃費の向上。

 

(3)排気ガスがクリ-ンなために排気抵抗の大きい排気ガス浄化装置が不要。

 

(4) NOXの低下。

 

台 湾 省

  1985年(昭和60年)2月スギブシステムのバ-ナ-の試作に成功。

 4月25日 高知に2機、輸入園芸ハウスで試運転を実施した。

 

2003年(平成15年)5月

水の低流量供給制御システムの開発が困難なために………

脱:水の供給システムによる新方式の土壌殺菌用に[スギブ式連続熱殺菌システム]の試作に成功の段階にある。

 

参 考

長年の研究結果において[スギブ方式、又はシステム]とは?

 

◎ 性質の異なる複数の物質の気体を200度以上の熱環境が維持される装置内において機械的運動エネルギ-を与えることによって分子レベルでの反応を加速させる技術。

◇ バ-ナ-では、ノズル不要のガス化技術は今後の産業界に多用途の展望がある。

◇ 低温反応の加速技術は新しい水の分解システムの可能性を秘めている。

 ◎ 研究所の名称の説明

  スギブとは、発明者 杉本武繁 の名前から杉と武の二字をカタカナにしたもの。