素朴な疑問から発明へ

 

昔の炭焼きの仕事で素朴な疑問が発想の展開へ(1959-1964)

 

生木は燃える。その炎は青白いくて強い炎。

 

若いときに炭焼きをした。炭窯では水分の多い生木がよく燃えた。 大根は燃えにくい。どうしてだろう。

 

炭窯で火をたきなから生木が燃えるのをみつめた。

 

水分を多く含む生木は主にセルロースと少量の油が含まれているのでよく燃える。

            (有機物 CH10 O

 

同じ植物の大根は主に炭水化物で燃えにくい。

          (Cη Hm Om )

 

このような素朴な疑問に、こだわりながら様々な発想が展開の中で、とりあえず単純な実験を試みフラスコ2つにガソリンと水を同じ量(50:50)に計量して電気コンロで加熱蒸発させ、試作した混合装置を通した混合気体に火をつけると青い炎で勢いよく燃えた。

 

この実験結果は「まぐれ」である。この単純な実験で予想していた「新しい原理と現象」を観察した。

 

ただちに自動車の排熱を利用したガソリンと水の「混合ガスの発生装置」を試作して、1000ccの自動車で定置実験を行い成功した。(1975年7月)

 

この当時の実験器具は、コカコーラの空き瓶と一升瓶、(1975年11月22日、四国一周、12月6日の関西テレビのスタジオでの生放送など。)

 

この実験結果を科学的に解明が必要となり、科学の勉強を始め専門書を読みあさりながら当時の高知大学「理学博士」安井隆次教授に協力を要請、安井隆次教授を師として基礎研究の助言と研究室で実験測定指導を受けながら科学的な知識を深め、研究助手には専門大卒の5名が実験測定に従事、特に発熱量測定には通商産業省、工業技術院、公害資源研究所の主任研究官が直接指導を行い、多くの実験測定の結果をその都度公開した。

 

1975年からの多くの実験によって「新しい燃焼システムを発明、その内容を確認」その応用研究を続けている。

 

スギブ方式の特徴を要約

 

1.燃料のガス化の方法が従来の噴霧方式や加圧霧化の方式とはまったく違い小さな穴のノズルを不要にした超微粒子のガス気体を発生させる新技術がある。

 

2.新しい気体発生原理現象方式で加湿燃焼においても発熱量がアップすることを発熱量測定によって確認している。(エマルジョンなどは発熱量が下がる)

 

3.粘度の高い液状低質油や石炭、バイオの燃焼でも排気ガスは煤塵がなくクリーンでガス燃料とほとんど同じ燃焼となる。(NOX. HC.COなどの値が極めて低い

 

4.含水物の燃焼でも排気ガスはクリーンで高速燃焼である。

 

5.バーナーが液状の燃料と固体燃料の兼用できる特徴がある。

 

2010年7月30日

 

スギブ科学研究所